今回は、私が一級建築士試験に初めて挑戦したときの体験を振り返り、当時の気持ちや経験を共有できればと思います。詳細は以下の項目です。
なぜ一級建築士の試験を受けたのか?受験を決めたのはどんなタイミング?どんなスケジュールで受験したのか?受験して後悔したことは?よかったことは?- 不合格だった当時の心境は?
- なぜもう一度受験しようと思ったのか?
このPartでは『不合格だった当時の心境』について当時の具体的な感情や考えを共有したいと思います。
試験本番直後:なかなかの出来!
試験後は、正直『なかなかの出来だったかな』『合格できるかも』と感じていました。
そのため、落ち込んで帰宅することもなく、むしろホッとした気持ちでした。実際には不合格でしたが…。当時はその自覚がありませんでした。
自己採点後:言い訳を考える
自己採点の結果、不合格圏であることが判明し、『どう言い訳をしようか』と考えていました。
試験当日の夜、大手予備校の速報を見ながら採点を始めたのですが、各分野を採点していくうちに予想よりも正答数が少ないように感じ、次第に不安が募りました。全ての採点が完了し、集計結果は予想よりも5点ほど足りない状態で『何かの間違いだ』と信じたくなくて何度も見直しましたが、結果は変わらず、不合格でした。
それでも『休職をして勉強する時間がない中、よく頑張った』『新系統の問題も多かったし、周りも苦労したのでは?もしかしたら受かっているかも』『足切りにはならなかったし、よくやった』と考え、気持ちを落ち着かせようとしていました。しかし、内心ではとても悔しく、悲しい気持ちでいっぱいでした。
次の日、出社した時:結果をどう伝えるか…。
出社するのが嫌で仕方なかったです。月曜の朝の全体会議が憂鬱で仕方ありませんでした。『結果をどう伝えるか』『落ち込んでいることをバレないようにしよう』とそんなことを考えながら出社しました。会議では、社長が建築に関する話題を共有する時間があり、週末に建築士試験があったため課題に上がるのではないと予測していました。案の定、学科試験の結果や傾向についての話題が上がっていました。周りに気を遣わせたくない気持ちもあって、会議終了議にすぐに自分から試験結果を正直に話しました。
幸いなことに会社で学科試験に合格したのは少数だったため、少し気が楽でした。しかし、試験が上手くいかなかった人達で言い訳しているのを見て、『来年はもうこのような状況や気持ちになりたくない』と思っていました。私自身も少し成績を誤魔化して『あと2〜3点足りなかった』と話していましたが、今振り返るとみっともないですね…。
結果を誤魔化して伝えていたため、同僚から「製図の準備をしないのか?」と聞かれた時は返答に困り、気まずかったです。落ち込んでいることを隠してその日は過ごしていました。その日以降は、仕事に集中して気を紛らわせていました。
結果発表後:特に落ち込む事もなし
学科試験の合格発表の日、私は結果を自ら確認することはせず、郵送されたハガキで結果を知りました。不合格の結果に対して、『やっぱりか』と、あまり驚きはありませんでした。本試験から少し時間が経っていたこともあり、深く落ち込むこともありませんでしたが、会社で製図試験の準備をしている人を見ると、羨ましい気持ちもありました。
最後に
不合格の経験から学んだことを以下にまとめます。
- 自己採点の結果を記録する
自己採点結果を記録しておくと、マークミスなどの大きなミスに気づくことができます。自己採点の結果と最終的な結果を確認しましょう。マークミスなどの大きな間違いがあれば、解答の確認方法や練習法を見直すきっかけになります。自己確認の習慣は製図試験でも役立ち、些細なミスを防ぐ助けになります。 - 弱点の把握
次年度の試験対策は、前年度の失敗の振り返りからです。間違えた箇所を「計算ミスなのか」「判断ミスなのか」と分析することで、正確な理解を深め、誤った記憶のまま覚え込むことを防げます。
私は問題用紙の回答番号の横に◎、⚪︎、×、△の記号を記入し、問題を解いていました。
記号の意味は以下の通りです。
◎:自信を持って正解だと思うもの
⚪︎:正解だと思うもの
×:不正解だと思うもの
△:わからない、知らないもの
不正解だと思う箇所には線を引いたり囲んだりもしました。前年の試験問題は翌年には出題されにくいので、復習は不要と思う方もいるかもしれませんが、私は行った方が良いと思います。このような振り返りが、次年度の試験対策に繋がると思います。
コメント