こんにちは!かじゅまるです。
私は建築士試験を1級と2級の学科・製図合わせて計8回受けてきました。以下の通りです。2級建築士学科2回、製図2回、1級建築士学科2回、製図2回です。いずれも1回目の試験は不合格に終わり、2回目の試験で合格しました。必ず1回目は失敗していたので、良かったことより失敗したことの方が参考になると思いました。受験結果は以下の通りです。
2級建築士
- 1年目:学科試験 不合格
- 2年目:学科試験 合格、製図試験 不合格
- 3年目:製図試験 合格
1級建築士
- 1年目:学科試験 不合格
- 2年目:学科試験 合格、製図試験 不合格
- 3年目:製図試験 合格
学科試験に引き続き、製図試験で失敗した点をお伝えしたいと思います。
製図試験で失敗した点
失敗した点は以下の5点です。
- 資格学校に通わず独学で挑戦
- 資格学校で質問をせずに過ごす
- 時間管理を意識しない
- 使いやすい道具を揃えない
- 課題の確認を妥協する
1.資格学校に通わず独学で挑戦
独学で2級建築士の製図試験に挑戦したことが、結果として時間とお金の浪費に繋がりました。学科試験は独学で合格できたため、製図も同じようにいけると安易に考えてしまいました。しかし、初めて受験した際の木造の課題では、大学で木造の作図経験がなかったため、参考書と過去問、予想問題を頼りにしても苦労の連続でした。何とか試験日を迎えましたが、独学では限界があると痛感しました。問題文の読み取りや時間配分が全くできていなかったことに、翌年資格学校に通うことで気が付きました。
2.資格学校で質問をせずに過ごす
質問を避けることが、苦手克服への妨げになっていました。私はエスキスと作図どちらも苦手でした。エスキスは時間内にまとめることができず、作図はスピードが遅く講義終了後も教室に残って作業することが多くありました。プランの意見がまとまっていなかったり、作図が早くならなかったことへの恥ずかしさがあり、講師や周囲に積極的に質問することができていませんでした。今振り返ると些細なことでしたが、当時の私にとって大きな悩みでした。自分一人では解決できない問題を、他人の力を借りて解決する姿勢を持つことが大切です。
3.時間管理を意識しない
製図試験は時間との勝負です。資格学校での課題に取り組む際には時間を意識できていたものの、家での勉強では気が緩み、時間管理が甘くなっていました。資格学校では課題をこなすことに追われ、時間を意識せずに書き上げることが多くありました。しかし、時間をかけて丁寧に作図しても、本番では意味がありません。
4.使いやすい道具を揃えない
勉強に集中すれば道具は重要でないと思うかもしれませんが、私は道具の重要性を実感しました。口コミや会社の先輩のアドバイスをもとに、シャープペンや三角定規、製図用手袋を揃えました。特に汗をかきやすい自分にとって、製図用手袋は必須アイテムでした。手袋を使うことで図面が汚れず、見栄えが良くなり、結果として完成度の高い図面に仕上がったと感じます。
5.課題の確認を妥協する
不合格となった際、自己チェックを怠っていたことが原因の一つだと感じました。課題を終えることが目的となり、確認を疎かにしてしまい、簡単なミスを見逃していることが多々ありました。試験本番では、図面を提出する前にミスがないか確認することが非常に大切です。書き上げるだけでなく、自己チェックをしっかり行い、ミスに気付いて修正しなければなりません。試験当日は、日頃の確認不足もあって、提出間際にミスに気付きましたが、修正できないまま提出してしまいました。
最後に
以下の点が重要です。私が失敗から学んだ教訓です。
- サポートの重要性
独学で挑戦することには限界があり、資格学校のような適切なサポートを受けることの重要性を痛感しました。正しい勉強方法や時間配分の指導、課題の分析などを受けることで効率よく試験対策を進められる思います。費用はかかりますが、複数回受験するよりも効率的だと感じました。資格学校に限らず、製図試験についてサポートを受けられる環境に身をおいて試験に臨むことをお勧めします。 - 質問とコミュニケーションの重要性
質問することを避けてしまった結果、苦手な部分を克服できずに試験に臨んでしまいました。他人の知識や経験を活用するためにも、積極的に質問することをおすすめします。情報を共有するだけでも試験に対する不安は軽減すると思います。 - 時間管理の徹底
時間配分が製図試験の成否を分けます。試験が終わり、時間が足りなかったことを後悔しないためにも、どんな環境でも効率的に取り組むことが大切です。時間管理を意識することは、仕事でも活きてきます。 - 道具選びの重要性
適切な道具を揃えることで作業効率が良くなります。自分に合った道具を使用することや作業しやすい環境にするための道具を揃えることは重要です。環境を整えることで製図を取り組むモチベーションも上がると思います。製図が苦手(嫌い)な自分にとっては、効果的でした。 - 自己チェックの徹底
課題を終えることに焦点を当てるだけではなく、ミスを見逃さないための自己チェックが合格の鍵です。日頃からしっかりと確認を行い、試験本番でも同じように冷静に確認を行う重要性を学びました。自分の図面を客観的に確認することは、簡単そうに見えてとても難しいことだと思います。日頃から意識し取り組むことが重要です。
当たり前のことばかりを書いているのであまり役に立たないかもしれません…。
当たり前のことを当たり前にできることが重要だと思い、失敗したことをまとめました。
少しでも役に立てれば幸いです。
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