一級建築士の受験についてPart5【1回目学科不合格】

資格

 今回は、私が一級建築士試験に初めて挑戦したときの体験を振り返り、当時の気持ちや経験を共有できればと思います。詳細は以下の項目です。

  • なぜ一級建築士の試験を受けたのか?
  • 受験を決めたのはどんなタイミング?
  • どんなスケジュールで受験したのか?
  • 受験して後悔したことは?よかったことは?
  • 不合格だった当時の心境は?
  • なぜもう一度受験しようと思ったのか?

 このPartでは『なぜもう一度受験しようと思ったのか?』について当時の具体的な感情や考えを共有したいと思います。

なぜ受験しようと思ったのか

受験の目的を改めて考え直した

 最初に受験を決めた理由は、「自信をつけたい」「資格を取って環境を変えたい」という気持ちからでした。しかし、その根底には、当時の交際相手と結婚を視野に入れ、そのために一級建築士試験の合格を考えていたことがありました。

 ただし、結果的には仕事も私生活もうまくいかなくなり、受験勉強に時間を取られたことが原因で交際相手との関係が悪化してしまいました。話し合いの中で、私は「一級建築士試験に合格するまで、一年だけ待ってほしい。合格したらもっと良いところに転職する。」と伝えましたが、交際相手からは「そんなこと頼んでいない」「忙しくて二人の時間がなくなるのが嫌だった」「合格できるかどうかもわからないのに、いつまで待てばいいのか」と言われました。

 振り返ると、私は交際相手を忙しさや関係がうまくいかない原因にしていたのだと思います。そして、そのことが交際相手にも伝わり、関係を悪化させていたのだと思います。

 交際相手の言うことはもっともでした。資格を取得して転職したとしても、また忙しい仕事に就く可能性もあり、もし受験に失敗したら、さらに何年も辛い思いをさせることになっていたかもしれません。実際、一級建築士試験に合格した際には、年末年始、GW、お盆休みもほとんどなかったからです。

 交際相手のために頑張っていた部分も大きかっただけに、「そんなこと頼んでいない」と言われた時は非常にショックを受けました。その言葉で体の力が抜け、何もやる気が起きなくなったのを覚えています。

自分のために行動する決意

 誰かのために頑張れるのは素晴らしいことだと思います。

 しかし、受験の失敗をきっかけに、私は「これからは自分のために行動しよう」と考え方を変えることにしました。一級建築士になりたいという自分自身の目標のために、次の受験に取り組もうと決意しました。

 私は元々、誰かに合わせて行動することが多い性格だったため、それを改善するための工夫もしました。以下のことを意識して行動しました。

  • わがまま・自分勝手になる
  • 何かを選択する時は、自分が楽しいと思う方を選ぶ
  • 自分で選択したことに言い訳しない

 この3つを意識して行動しました。特に「自分のために行動する」という意識が強くなり、自分の選択に言い訳をしなくなったと思います。

これからについて

 自分のために受験すると決めてからは、受験の失敗やこれからどうするのかについても、冷静に客観的に考えられるようになったと思います。その結果、次の受験に向けて準備を進めることができました。当時の感情を振り返ると、以下のような気持ちがありました。

  • 不合格のままで終わるのは嫌だった。
  • 学科試験に手応えがあったので、来年は合格できるという自信があった。
  • 学科試験の勉強を通して、建築の仕事について広く浅く知ることができ、楽しかった。
  • 暇な時間を作りたくなかった。

 特に学科試験に手応えを感じていたことが大きく、このまま挑戦をやめるのは勿体ないと感じ、もう一度受験を決意しました。

最後に

 これまでの経験を通じて、私は「誰かのために」頑張ることには限界があるのかなと思いました。

 そして、「自分のために」行動することの大切さに気付くことができたと思います。一級建築士試験に再挑戦する理由も、過去の失敗を乗り越え、自分の目標を達成するためでした。

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